ボストン留学日記(第1回)

 

2000年8月31日(木)

4月に大阪で結婚式を挙げた私たちは昨夜、ボストンにあるローガン空港に降り立った。空港を出てコロネード・ホテルthe Colonnade Hotelにタクシーで向かった。日本で予約していたこのホテルは二人で1泊264ドル。

朝食はプルデンシャル・センターで簡単にとる。その後、妻は観光に、私は留学先のボストン大学へ向かう。移動手段はTと呼ばれる路面電車で、路上だけでなく地下も走る。

最初に行くところは、留学生事務所。正式にはInternational Students and Scholars Office(ISSO)と呼ばれる。そのためにケンモア・スクエアKenmore Square駅で下車し、少し歩く。

好天気だ。ボストン大学の建物はほとんどが赤レンガでできていて、青空によく映える。道行く人はほとんどが若者だ。この街の平均年齢を反映している。

ISSOで学生アルバイトらしい男から書類を受け取り記入する。実はこれから住むところがまだ決まっていない。大学から送られてきたパンフレットに大学院生のための寮について書かれていたので、簡単に夫婦で入寮できると思い込んでいたのだが、とんでない誤解だった!部屋の数が希望者よりも遥かに少なかったのだ。建設中のものもあるらしいが、今から入れる可能性はゼロとのこと。

妻は当然大学の寮に安く住めると思い込んでいる。寮には住めないと言えば妻は激怒するだろう。

仕方なく、ISSOにいた学生アルバイトのアドバイスに従い、賃貸物件を探すことにする。必然的に次の目的地はHousing Officeで、もらった地図で確認すると大学キャンパスの一番端だ。ボストン大学は端から端まで約1.3マイルあるらしい。1マイル=約1.6㎞なので、約2キロメートル先だ。

途中で学生会館George Sherman Union(GSU)を右手の方に見つけて立ち寄る。ここはたくさんの事務所、9つのレストランが入っているフードコート、2つの銀行などから成り立っている。

スターバックスがあったので、ここで休憩することにする。本日のコーヒーcoffee of the dayが1ドル30セント。周りを見渡すと、学生たちが集まって勉強会を開いていたり、一人で本を読んでいたり、他愛のないおしゃべりに興じていたりしている。

しばらくして、こんなにのんびりしている暇がないことに気づいた。今夜泊まるホテルを探さないといけない。コロネード・ホテルは一応高級ホテルで、いつまでも泊まり続けると破産する。そこで日本から持ってきた「地球の歩き方」で安いホテルを探す。

p.240にありました。「エコノミーホテルなら」の下にMilner Hotel Bostonミルナー・ホテル・ボストンが。

こんな文章が載っています。「市の中心街にあり交通の便もよい。ボストン・コモン、バック・ベイ地区の境の便利な場所で、周囲には多くのレストランやクラブ、映画館がある。シアター・ディストリクトにも近いので、夜の観劇もOK。料金には朝食も含まれている。ボストンの中心部としては格安ホテルといえるだろう。」

気になる宿泊料はシングル75~85ドル、ダブル・ツイン85~125ドル。気に入ったのはこの「料金には朝食も含まれている」という点。

妻の了承を得ずに早速今夜から3泊分を予約することにした。そのため公衆電話を探す。携帯電話を持っていないのでそれだけで一仕事だ。25セントのコインを投入して予約の電話をかける。クレジットカードの番号を尋ねられることは分かっていたので、予めカードを用意し、電話の上に置いてゆっくり数字を伝える。英語で電話をするのは慣れていないのでやや緊張する。一つの仕事を終えて安堵し、その場を離れる。どのくらい歩いただろうか。「ひょっとして・・・」と思って財布を見ると、先ほど取り出したクレジットカードがない。あわてて公衆電話に戻ると、カードは消えていた。

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