基本単語 that
that
Ⅰ 指示形容詞
1(1) [離れているもの[人]をさして] What is that noise? あの物音は何ですか.
(2) [遠方の時・所をさして] that day [night, morning] その日[夜, 朝] .しばしば副詞的にも用いる
(3) [this と相関的に用いて] He went to this doctor and that. 彼はあちこちの医者にかかった.
2(1) [対話者同士がすでに知っているもの[人, 量]をさして] あのthat horse of yours 君のあの馬 .
通例 your that horse または that your horse とはいわない
(2) [軽蔑などの感情をこめて用いて]That monster! あの極悪非道なやつめが!
(3) [関係詞節による限定をあらかじめ指示して](日本語では強く訳さないほうがよい)
Have you read that book (which) I lent you last month? 先月お貸しした本はお読みになりましたか.
指示代名詞
1(1) [this に対して離れた向こうにあるものをさして] Can you see that? あれが見えますか.
(2) [前に言及しているか, 場面上了解されている物事をさして] That’s it. (ああ)それだ, そのとおり.
(3) [向こうにいる, または話題に上っている人をさして] That’s Nancy. あれはナンシーだ.
2(1) [前に述べた名詞の反復を避けるために用いて] one と違って the+名詞(複数形は those) の代用、通例前置詞句が伴うThe climate is like that of France. 気候はフランス(のそれ)に似ている. (that=the climate)
(2) [先行する陳述(の一部)を強調的に繰り返して] “Is John capable?”―“He’s that alright!” 「ジョンは有能ですか」「そうだとも」 (比較 Yes, he is. よりも強調的).
3 [関係代名詞 which の先行詞に用いて]that which は what に変換可能; ただし, there is構文では that と which が離れることがあるI did that which I ought not to have done. なすべきではなかったことをやった.
4 [this と相関的に用いて] Of the two methods, this seems to be better than that. 二つの方法のうちでこちらのほうがあちらよりもよさそうだ.
指示副詞《口語》
1[数量・程度を示す語を限定して] It’s not really quite that interesting. それほどおもしろいってもんじゃない.
2 [しばしば all that で;通例否定文で]The film wasn’t all that good. その映画はそうすばらしいものではなかった.
接続詞
1 [名詞節を導いて]
(1) [主語節を導いて]しばしば that 節は先行の it で代表される; その場合 that が略されることがあるIt’s certain (that) she’s a widow. 彼女が未亡人であることは確かだ.
(2) [補語節を導いて]しばしば that が略されるThe trouble is that my father is ill in bed. 困ったことに父が病気で寝ているのです.
(3) [目的語節を導いて]比較的平易な短い文では that が略されるI knew (that) he was alive. 彼が生きていることは知っていた.
(4) [同格節を導いて]that を略すことはないThere’s no proof that he stole it. 彼がそれを盗んだという証拠はない.
(5) [形容詞・自動詞などに続く節を導いて]文法的に副詞節とも考えられるが, 意味上他動詞相当句と考えて名詞節に入れるI’m afraid (that) he will not come. 彼は来ないだろうと思う.
2 [副詞節を導いて]
(1) [so [such]…that の形で程度・結果を表わして]《口語》 では that を略すI’m so tired (that) I cannot go on. ひどく疲れたのでもうこれ以上進めない.
(2) [(so) that, in order that の形で目的を表わして]that 節の中で may [might] を用いるのは形式ばった表現で, can, will [could, would] が用いられる;《口語》 では that がしばしば略されるWe work(so)that [in order that]we may eat. 我々は食べるために働く (注that…may は古風な表現).
(3) [原因・理由を表わして]I’m glad (that) you’ve completed the work. 君が仕事を終わってよかった.
(4) [判断の標準を表わして] Are you mad that you should do such a thing? そんな事をするとは君は気でも狂ったのか.
(5) [通例否定語の後で制限の節を導いて]この用法の that はそれ自体は関係代名詞的で, 後の他動詞や前置詞の目的語に当たるNot that I know (of). 私の知る限りではそうではない.
3 [It is [was]…that…の形で副詞(語句)を強調して]It was on Monday that I bought the book. 私がその本を買ったのは月曜日でした.
4 [感嘆文をなして]
(1) [that 節中に should を用い, 驚き・憤りを表わして]That he should behave like this! 彼がこんなふるまいをするとは!
(2) [that 節中に仮定法過去形を用い願望を表わして] Would (that) it were possible! それができればよいのだが.
関係代名詞
1 [人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で]先行詞がもの・人を表わす場合で, 最上級の形容詞, all the, the only, the same, the very などの制限的語句を含む時, および, 先行詞が疑問代名詞や all, much, little, everything, nothing などの時に多く用いられる傾向があるが, 絶対的なものではない; 人の場合には who, ものの場合には which も用いる
(1) [主語として]He’s the greatest actor that has ever lived. 彼は今までになかったような名優だ. 先行詞が人とものの両者を表わす場合には that を用いるThe men and equipment that had been loaded on the truck were driven to the construction site. トラックに積み込まれた人間と機材は建築現場へ運ばれていった .
(2) [補語として]Like the artist that he is, he does everything neatly. さすがに彼は芸術家だけあって何でも手ぎわよくやる.
(3) [他動詞・前置詞の目的語として] that はよく略される; 前置詞は関係詞節内の動詞の後に置かれるIs this the house (that) they live in? これが彼らの住んでいる家ですか.
2 [時・方法・理由などを表わす名詞を先行詞として関係副詞的に用いて]しばしば that は略される; the way のあとの that は通例用いないDo you know the way (that) he cooks it? 彼の料理の仕方を知っていますか.
3 [It is [was]…that…の形で名詞(相当語句)を強調して] It’s you that are to blame. 悪いのは君たちのほうだ.