英語教師の英語力は?
英語の検定試験では、英検準1級相当がCEFR B2レベルです。平成29年度の調査時点でこのレベルに到達していた英語教師の割合は、中学校で33.6%、高校で65.4%という結果でした。
この結果を見てどう思われますか?
私が在籍している塾で周りを見渡しても、私の他に1級に合格している人はいないようです。多くは準1級合格、TOEIC800台です。そこまで到達していない人も高校生や浪人生に英語を教えています。
私の知り合いの大学教授によると、「英検1級合格かつTOEIC950以上だと世間では少しは英語ができるだろうと思われる」とのことです。
つまりその大学教授に言わせると、日本の中学・高校や塾で英語を教えている人のほとんどが「英語が少しはできる」というレベルに達しない人だということになります。
私は高校で教える限り全員英検準1級、高校生・浪人生を教える塾では1級合格が必要だと思っています。中学生で2級以上、高校生で準1級以上合格している人がゴロゴロいるからです。
また、「英検1級合格かつTOEIC950」は最終目標ではなくスタートライン。そこから本格的に英語を勉強する素地ができたと考えるべきでしょう。
ちなみに私自身は、浪人時代に1級、その後社会人になってから英語の勉強を再開して1年後にTOEIC960、留学前にTOEFL600(PBT) とGRE1680を取得しました。
また、私の生徒では、6歳で準2級、小学5年生で準1級、中学2年生で1級に合格した人がいます。それぞれ別人です。